買ってよい物件、買ってはいけない物件

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買ってよい物件、買ってはいけない物件

不動産に関する豆知識

買ってよい物件、買ってはいけない物件

不動産鑑定士試験2次試験に合格後、大手鑑定事務所に勤め始めたことが私の不動産キャリアのスタートとなり、それからかれこれ約20年が経ちました。

不動産の仕事をしていると、学生の時の友人や親族からも「家を買った方がよいのか、それとも賃貸を続けた方がよいのか」「戸建てを買った方がよいか、それともマンションを買った方がよいか」
といった質問を受けることが多々あります。

この質問に対しての答えは、月並みですが、家族構成や収入の状況によるという答えになります。

購入のメリットは資産になること、住宅ローンの支払いが団体信用生命保険でカバーされること、反対にデメリットは大きな借金を抱えること、隣人・近隣の問題を抱えた時に動きにくいこと、といった処でしょうか。

賃貸は、その裏返しとなります。

私の場合、転勤が多く、更に海外への赴任の可能性もあったため、いつでも容易に動けるようにと賃貸派を貫いてきましたが、2年前に独立してからは購入を検討している最中です。

また、戸建てかマンションかについては、家族構成によるところが大きいと思います。
子供が2人や3人以上の大家族となると戸建てがよいでしょうし、お子様がいないDINKSはマンションの方が住みよいことが多いと思います。

また、楽器やペットの有無によっても、その選択は変わってくるでしょう。

ただ、この質問の内容を検討している時点で、採算性を度外視してでも欲しいという強い気持ちではないのは確かです。
収益物件を購入する時は、上記のように“ビビッ”と直感で買ってはいけません。

見た目や立地、テナントの種類によっては、高買いをしてでも欲しくなる物件もあるのですが、ビジネスとして購入する以上、消去法的に比較検討し、何がリスクで何がリターンかを見極める必要があります。
次回以降、この判断のヒントとなるお話をしていきたいと思います。

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